坊守
坊守(ぼうもり)。
結婚するまで聞いたこともない名前だった。
ぼうもりさん、って呼ばれることも増えてきた。
坊守さんとはお寺の住職の配偶者。
聞いたこともない呼び方だったから「坊守さん」になる不安とかよくわからなかった。
ただ、結婚式で仲人さんが、「お寺のお嫁さんは人の話を聞いてあげることが大事だ」とおしゃっていた。「話を聞いて解決してあげるんじゃなくてまず聞いてあげること」と。
今でもとっても大事なことだと思いよく覚えている。
結婚して28年。息子もお嫁さんをもらい、甥っ子もお嫁さんを迎えることが決まった。
次期坊守さん達。私もまだわからないことがいっぱいあるけど次期坊守さん達の不安を少しでも減らせてあげれたら、と思う。
坊守の仕事
お寺との家族ぐるみの付き合い
最近では人生100年時代でみんな長生き。うちのお寺でも前坊守がまだまだ元気。前住職も元気。
分からないことがあっても聞ける相手がいるのは心強い。
お寺の住職は亡くなるまで務めている方が多かったが、最近では体力的な問題で住職を変わるお寺が増えてきた。
だから坊守も前坊守がいるけど変わる。
各地域で坊守会っていう交流の会があったりする。
住職同士の付き合い、坊守同士の付き合いがあり、各お寺とのつながりって家族ぐるみだな、と思う。
毎年執り行われているお寺の行事に来ていただいてる方なんて、うちの子の成長を毎年見てくれてるような親戚のおじさんみたいな存在。
家族ぐるみで旦那の職場の人と付き合っていくような感じかな。
お互い助け合いお寺の仕事って成り立っている。親戚家族が増えるみたいな感じで他のお寺さんとうまく付き合っていって欲しいな。
お寺の会計
お寺ごとに住職が会計をするのか坊守がするのかそれぞれだと思う。
うちのお寺は私がしている。大きなお寺だと税理士さんにお願いしているところもあるが、小さなお寺は自分でもできる。
会計と言っても頂いてきたお布施を計算し、銀行に預け、住職等の給料を出すくらい。
宗教法人なので年末調整はしないといけない。
この会計で苦労するのはお布施の計算。
檀家さんからいただくお布施は1000円札が多い。小さなお寺の我が家は1週間に1度集計している。
銀行員のようにお札をうまく数えられるようになりたいと思うくらい数えるのが大変😅なかなかうまくならない・・・。
お菓子の管理?
檀家さんからお菓子をいただく。
全国各地のお菓子をいただけたりする。
お坊さんのために、とおばあちゃんが買ってきてくれているのだろう。ありがたい。
我が家は2人暮らしになったので私の職場にお裾分けで持って行ったり、実家に持って行ったりもしている。
実家の父母も喜んでくれている。
賞味期限を見て順番にいただくのも坊守の仕事かな?😆
ビールやペットボトルの飲み物などいただくところもある。お菓子代、と包んでくださる方も。
檀家さんそれぞれのお気遣いありがたい。
まとめ
宗教によっても違うだろうけど、お寺のお嫁さんってなかなかどんなことをしているのか知られていないような気がする。
「お寺のお掃除大変ね」、と結婚したての頃よく言われた😁いやいや、毎日してないですよ😅
今ではルンバも活用している。
働いている坊守さんも多くなっている。
普通の家庭と違うのはお寺の行事があるくらい。
少子化もあり跡継ぎのいないお寺もある。檀家さんのことを考えるとお寺はできる限り継続していって欲しい。
私達も両もらい。子供のいないお寺に夫婦で入寺した。友達にも何人も両もらいのお寺はある。
両もらいっていうのがよく聞く言葉っていうのがお寺っぽいかな。
これからの坊守さんたちが自分の仕事、お寺の仕事、自分の人生を楽しんでくれることを1番に願う!!!
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