【お盆】お坊さんとその家族の過ごし方

お寺・仕事

今年も無事お盆が終わりました。今年は例年より涼しいお盆でした。皆さんはお盆はどのように過ごされましたか?お花とお線香とろうそくを準備してお墓参りに出かけましたか?お坊さんには会いましたか?

住職のお盆の必需品

テント

キャンプ用チェアー

ハンディファン

Tシャツ半襦袢

8月13日〜15日。お坊さんはとても忙しい日々です。うちの住職も必需品を持って墓地へと向かいます。

墓地がお寺のすぐ隣にあればいいんだけど、お寺とは離れた場所の同じ町内にあります。

13日の早朝に住職はアウトドアで使う椅子やテントを車に積んで墓地に出かけます。キャンプにでも行くような感じですね。

墓地の駐車場の隅っこにテントをセッティングします。アスファルトのところにたてるのでアスファルトの照り返しを受けてしまいます。屋外で涼しく過ごせる場所なんてなかなか確保できないですよね。大きな木があったりするといいんでしょうが、木があると鳥の被害があったり。なかなかベストな墓地ってないものです。

今年は雨が降っていて初日は車の中でお参りの方を待っていたようです。墓地の近くに住宅があるので車のエンジンは切って窓を少し開けて。車の中で手持ち扇風機も重宝しています。

朝の7時から夜18時頃までずっと住職は墓地にいます。お昼に一度食事のため自宅に戻り1時間休憩。冷やし中華が毎年の定番メニューです。お昼ですでに衣は汗ぐっしょり。肌着を着て半襦袢を着て白衣を着て黒の間衣を着ているのだから。

でも今年はちょっと画期的なものを買いました。Tシャツ半襦袢です。肌着にVの着物の襟がついているもの。しかも袖なし。いつもの襦袢だと前でかけ合わせるので二重になっていて暑かったのが、このTシャツ襦袢だと着やすいし涼しい。年々気温が高くなっているのだからお坊さんの正装も工夫しないと。住職がお盆前に「今年はこれにする」と決め購入しました。1度これを着たらもうやめられないですね〜。

若院(息子)のお盆

サラリーマンの息子は15日に手伝ってくれます。15日が平日の年には貴重な有給をいただいて若院の顔になりお手伝い。

10歳からお手伝いをしているのですでに18年のベテランです。かわいいかわいいお坊さんがなかなかの反抗期になっても手伝ってくれて、自転車に乗り颯爽と隣の町会の墓地のお手伝いもしてました。大学を卒業してからは車に乗り爆音?とともに隣の町会へとお手伝いに行く成長ぶり。

今年は息子と同い年のいとこが隣の2町会の墓地のお参りをこなしてくれました。

前住職のお盆

10年前に住職を退いた前住職は85歳。最近は足が少し弱くなってしまった。去年に引き続き車椅子で墓地まで移動。

孫に車椅子を押してもらいお墓参りするのも2年目となりました。

デイサービスもお盆の間は行かずにお寺でゆっくり過ごしていました。

坊守(私)のお盆

毎年15日の夜にはお寺に親戚が集まり住職や若院の慰労も兼ねて夕飯をみんなで楽しむのですが、今年はコロナで自粛。嫁に来て初めてのこと。

料理の準備や注文したものを取りに行ったりとバタバタしていたのが今年はなし。

今年のお盆の夕飯は手作りはほとんどせず、注文したものを1箇所取りに行くだけで終わり、疲れは全くなくお墓参りができました。

我が家のお墓参り

毎年15日の17時頃にはお墓参りが終わるので、最後に我が家のお墓参りを家族、親族揃ってします。

前住職、前坊守、住職、若院夫婦、若院のいとこ、娘夫婦、前住職の甥っ子家族などなど。

ソーシャルディスタンスをとってみんなで揃ってお参りできました。

親戚一同で手を合わせる光景はお盆が終わったな、と実感できるものです。

願はくば、来年もみんなで手を合わせ、そしてその後は一緒に夕飯が食べれるような年でありますように。

料理を作らず楽をした年ではあったけど、またたくさんの親戚とわいわい夕飯を食べれることを願った今年のお盆でした。

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