備えよ常に
ボーイスカウトで習う言葉。
「備えよ常に」
豊かな生活を送っている現代だけど、いつ何が起こるか分からないのは今も昔も変わらない。
今回また大きな地震が起きた。
地震大国である日本に住む私たちは何を常に備えなければいけないのか。
防災セット
子供達は県外の大学に行った。
1人暮らしをするにあたり、防災セットを持たせた。
災害が起きた時子供の元に駆けつけてあげたいが、道路が寸断され、電車が止まってはどうにも行けない。
阪神淡路大震災。
当時社会人として働いて私。
所属部署の上司が神戸の方だった。
神戸には高齢のご両親がいる。
地方から神戸に戻る手段は車しかなかった。
神戸に着くまで何日かかるかわからない状況だったので、職場でカンパをして渡した。
※最近カンパって言葉あまり使わないからわからないかな?😅みんなで少しずつお金を出し合うこと。
携帯なんてない時代。
行ってみなければわからない状況。
上司は数日かかって神戸に着いた。
家は壊れていたが上司のご両親は無事だった。
災害 から数日では避難先に充分な食料、衣料等の供給はまだされてなかったそうだ。
ご両親を車に乗せて、また数日かけて戻ってこられた。
避難所に必要な物が届くのにも数日かかる、ってことを若い私は考えてもいなかった。
火事になればすぐ消防車が駆けつけ、怪我をすればすぐ救急車が来ると思っていた。
大きな災害でたくさんの人が緊急事態の時はそれは叶わない事なんだ、と知った。
自分の身は自分で守る。
それをみんなが自分のできる範囲でしなければいけないんだ。
地震保険
火災保険に加入している方は多い。
建物を建てた時の金額を保険金額として加入しているはず。
地震保険は単独では加入できず、火災保険と一緒に加入する。
地震の保険金額は最高でも火災保険の半額まで。
火災は1軒だけ発生することもあるが、地震の時は1軒の家だけ被害があるってことは少ない。
だから保険金額は半分までしか加入できない。
ただ、大きな災害の時は国から補償されることもある。
だけど国からの補償が出るまでには時間がかかることが多い。
地震保険料率は見直しがあって高くなってきている。
でも万一の時のため地震保険も加入しておく必要のある保険だと思う。
すでに家もう1軒建てれるお金の貯蓄がある人以外は・・・。
スニーカー
娘は1人暮らしをしている大学生の時地震があった。
震度6弱を経験した。
棚の中の物が落ちてきて部屋は物が散乱したそうだ。
電話はすぐに繋がった。
余震が怖かったので、とりあえず隣の部屋の子と一緒にスニーカーを履いてアパートから出るよう伝えた。
隣の部屋の子がいてくれて良かった。
玄関の扉が開いて良かった。
シャワー中でなく、すぐ外に出れて良かった。
大きな広場は大学しかなく、2人で歩いて数分の大学に行った。
大学も被害があったそうだ。しばらく休講になるだろう、と言われた。
災害のあった時、知っている人の顔を見ると安心できる。
少し落ち着いてからまた連絡をとった。
JRが動いていることがわかったのですぐ実家に戻るよう伝えた。
娘は多分無我夢中だっただろう。
怖くて大変な思いをしただろう。
体の疲れも気がつかないまま時間が過ぎていっただろう。
スニーカーを履いて出てきたことが良かった、と気づくのは後のこと。
足が疲れず動けたことはよかった。
娘はその後また1人暮らしに戻った時、スニーカーはベッドの近くに1足置くようにしているようだ。
ホイッスル
防災グッズとして持って欲しいものがホイッスル。
これもベッドの近くに置いて欲しい。
余震の心配がある時は首からかけたまま寝てほしい。
声が出なかった時言葉以外で意思を伝える手段となる。
保険の仕事をしていると災害時の対処法など聞く機会がある。
保険会社が提供している情報もある。
今まで聞いてきた中でもホイッスルはかなり有効だと思っている。
ぜひおすすめしたい。
まとめ
まだ1週間くらいは余震が起こる可能性がある、と言われている今回の地震。
建物が倒壊したり、街の中の様子が変わったりしていると気持ちが落ち込んでしまう。
保険の仕事をしている身として災害後できることは、微力だけど1日も早い保険金の支払いが使命となる。
それで被災された方の気持ちが少しでも前向きになってくれることを願う。
災害がこれ以上拡大しないことを願う。
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