ローンの申し込みやクレジットカードの申し込み、履歴書などで見かける「職業欄」。
僧侶はどのように記入していると思いますか?

そういえば、僧侶の職業・職種って何になるの?
- 職業とは、会社員や主婦、自営業などの「仕事の立場」のこと
- 職種とは、営業職や事務職、技術職などの「仕事の内容」のこと を指します。
いざ選択肢から選ぼうとすると意外と迷うことが多く、実際には、
職業:自営業 / 職種:僧侶 と記入することが多いです。
僧侶は、毎月宗教法人からお給料をいただいている一方で、税金や保険のしくみは自営業に近い部分があります。
つまり、
会社員と自営業のあいだのような働き方とも言えます。
あるときは会社員、あるときは自営業者のようにも見える僧侶の働き方について、ここでは税金や保険の面からご紹介します。
会社員と僧侶との違い
まずは、会社員と比べてみるとイメージしやすくなります。
| 項目 | 会社員 | 僧侶(住職) |
|---|---|---|
| 収入 | 会社から給与 | 宗教法人から給与 |
| 働き方 | 会社から雇用されている | 宗教法人の代表 |
| 健康保険 | 会社の保険(折半) | 国民健康保険 |
| 年金 | 厚生年金 | 国民年金 |
| 税金 | 年末調整が中心 | 年末調整が中心 |
収入をみると、会社員と同じように毎月給与をいただいています。
しかし、働き方は会社員のように雇われているわけではなく、自分のお寺を支える立場にあります。
会社からお給料をもらうというよりも、宗教活動の中で得られた収入によって生活が成り立っている、という点で、自営業に近い面があるといえます。
保険や年金は「自分で支払う」仕組み
保険や年金に注目すると、さらに違いが見えてきます。
会社員の場合は、給与から自動的に差し引かれることが多いですが、僧侶の場合は、自分で手続きをして支払うことになります。
| 項目 | 会社員 | 僧侶(住職) |
|---|---|---|
| 健康保険 | 給与から天引き(会社と折半) | 国民健康保険を自分で支払う |
| 年金 | 厚生年金(給与から天引き) | 国民年金を自分で支払う |
| 所得税 | 年末調整でほぼ完結 | 年末調整+必要に応じて申告 |
| 住民税 | 給与から天引きされることが多い | 宗教法人が納付することが多い |
自分で支払うものが多いのが特徴です
そのため、
- いつ支払いがあるのか
- どのくらい準備しておくとよいのか
を知っておくことが大切になります。
こうした国民健康保険や国民年金などのしくみは、少しずつ知っていくことで安心につながっていきます。
国民健康保険や国民年金などについては、また別の記事でわかりやすくご紹介していきます。
このように、自分で手続きをしたり支払ったりするものがあるため、お金や税、保険、年金などについて少し知っておくことが、寺族が安心して暮らしていくことにつながります。
まとめ
・毎月の収入がある点では会社員に近い
・保険や税金の面では自営業に近い
という特徴があります。
そのため、どちらか一方で考えるよりも、
「両方の面をあわせ持っている」と捉えると分かりやすくなります。
また、税金や保険のしくみについても、
少し知っておくだけで安心して日々を過ごすことにつながります。
👉この記事のポイント
⭐次回予告
お寺の仕事をしながら外でも働いている坊守が増えてきています。
次回は、「働く坊守へのお寺からの給与はどうする?」をテーマに給与と税金の手続きなどについてまとめてみます。

